最近、でもありませんがサンディングしてるのにブレーキの利きが悪いという相談をよく受けます。
原因は沢山ありますが、まずはブレーキパットを良く観察してみて下さい。
ブレーキパットが進行方向に対して片減りしていないでしょうか?
これはブレーキ台座が固定の場合、取付位置がズレていたり、調整が上手く出来てない場合にこのような減り方をします。
但し、車輪は進行方向に回転したりダニエルをする場合に強い力がブレーキにかかります。
綺麗にブレーキパットの面が減ることはまず無いと思います。
上記の画像を見て頂けるとリムの面に対して斜めにシューが減ってるのが分かります。
これはキャリパーの固定位置がズレているか、リム本体の面がテーパーになってる為このような減り方がおきます。
上二つの問題はキャリパー部分にピロボールと呼ばれるキャリパー位置を微調整できるパーツを入れてあげるだけで随分改善できるはずです。
↑ピロボール
上記のことをやってもいまいち利きが悪い、ブレーキ音が全然鳴らないという場合は、リムとブレーキシューの相性が悪かったり
リム本体の材質が柔らかすぎて利きが悪いという場合があります。
あとは、フレームの剛性が弱いという場合もあります。
ブレーキを掛けた際にキャリパーが装着してある辺りを観察してみてください。
フレームがやたらと撓(たわむ)んでいませんか?
ブレーキの力が強すぎて、フレームが負けているのです。
そんな時は、ブレーキブースターを装着してあげると改善できます。
↑ブレーキブースター
近年のフレームはブレーキブースターを装着しなくてもブレーキ部分の剛性を上げてありますので、そこまで必要はないかと思います。
ブースターを着けずにカッチリ感を出したい場合はブレーキシュー本体がアルミ台座で出来ているものがあります。
大半は樹脂製のものが多く、やはり比較してしまうと全くの別物に感じることができます。
樹脂製のブレーキシューを使ってみると、ギュッとブレーキを握った際にシュー本体が撓み力が端の方に逃げてしまいます。
アルミ台座の場合はやはり硬いだけあって力が逃げにくくなっている為、ブレーキの利きも違うし、感触もカチッとしています。
どんなにサンディングしてもブレーキ音が鳴らず、シューがやたらと減ると感じた場合、個人的にはリムの交換をおすすめ致します。
硬めのリムを使うことにより、ブレーキの利きは断然に違います。しっかり利けばシューの減りも違います。
但し、うるさい音鳴りは覚悟しといて下さい。
各メーカーによってブレーキシューも様々です。
使用しているリムとの相性もありますのでこれが良いというのは基本的にはありませんが、高価なシューはやはり違います。
それは使用してみて感じて下さい。
当店ではブレーキシューも色々取り扱いしております。
詳しくはこちらから