COMAS R1 TRIAL

ついにCOMAS(コマス)トライアルバイクR1日本にも上陸しました。

印象としてはフレームの前三角の隙間が余りないのでコンパクトに見えました。

トップチューブのパイプも丸ではなく三角形のカタチをしていて、ダウンチューブのBB付近の曲げなども独特で、あえて岩などの障害物からパイプを守るように作られた形状になっています。

20インチのトライアルバイクはフレームに直付け出来るアンダーガードタイプが大半ですが、COMASバイクはUCIトライアルを意識してなのか、それともコストを削減する為なのかは定かですが、リングガードを装着。


ステムは150mm-20°と浅めの角度。しかしCOMASハンドルバーのライズが
芯-芯 90mm(115mm床面に置いた位置から一番高い位置)とかなり高いのでステムの角度が浅めでも問題ありません。

なぜこんなにステムが浅く、ハンドルのライズを上げたのかというと、近年、前刺し(海外では:Pedal kick(up) to nose-pick)という技があたり前のようにライダー達はやってますよね。他にもハンガー状態(前輪を壁に引っ掛けた状態)から少しでも体が前に入りやすいように、このような形状にしたんだと思います。

ブレーキはシマノBL(R)-315の組み合わせです。やはりここはコスト削減でしょうね。ブレーキパッドはシマノ純正のレジンパッドを装着し、もっと制動力を求めるならCOMASから発売されてるブレーキパッドに交換して下さい、または他社ブランドのブレーキに変更してください。と、商売に繋げてますね…しかしCOMASのブレーキパッドは本当によく利きます。

COMASフレームのチェーンテンショナーはスプリングタイプではなくワガタマ型のテンショナーとなっています。

ヘッドは下ワン1.5、上ワンインテグラルZSと剛性を上げる為の作りになっています。

COMAS R1トライアルバイク如何でしょうか。

このバイクはコンプリートで取り寄せたものになりますが、元々9分組みで当店に入荷しました。しかし、組立はホントに目を疑うような状態で、せっかくのブランド価値を下げてしまうような状況でした。

これはCOMASバイクに限らずですが、トライアルバイクのコンプリートバイクは、結構酷い状態で入ることが多いのは確かです。

今では多少の知識があれば素人でも簡単に組立可能です。情報も簡単に入手できますが、我々ショップは単に組み付けて提供するのではなく、知識や経験を活かし作業を行っています。

トライアルって「こんなもの」で終わらせるのではなく、やることやったうえで「ここまでやりました!」っと自信をもって提供するのがショップの務めだと思っています。

1台組むのに相当な時間を使うことがあります。それでも完璧とは言えない状況でお渡ししないといけない場合もあります。しかし、それはショップも懸命にやったうえでの結果で、今後のお付き合いのなかで相談や対応もしっかりとやってくれると思います。

私もショップとして続けいく限りは常に修行の身でございます。もっともっと良い商品が提供できるよう頑張っていきます。

ということで、COMAS R1 トライアルバイク仕上げさせて頂きました。