CLEAN X2 26in WC

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CLEANといえばAbel Mustieles が立ち上げたブランドCLEAN TRIALS 2.0。
現在では世界のトップライダー大半がこのCLEANに乗ってる姿を目にしますよね。
そんなに良いのか、私も実際に乗ってみたくなりまだ数ヵ月ですが私の感想を少しだけご紹介したいと思います。
バイクは初めてコンプリートで購入しました。
まずは仮組し、どんなイメージになるのかを確かめそれから本組。
極端に軽いという印象はなく、どちらかというと硬そうでしっかりしてそう。そういった印象でしたね。
本組みに入ると欠点も色々とみつかりちょっとだけ不安要素もありましたね。

まずはシートチューブ。
シートがないのでシートチューブとは言わないかもしれませんが、フレームを支える立て2本のパイプ。
その立て2本の右側のチューブ。
湾曲しタイヤに接触しないように逃がしているのだと思いますが、ホイールをセンター出しで組んでしまうと
タイヤブロックが右パイプに接触してしまいます。
ホイールを左にオフセットしてあげるか、タイヤブロックを少し削るかカットする必要があります。
これは、私はハズレを引いたのかと思いましたが他のフレームも同じようなので冶具のズレ、又は湾曲位置のズレが考えられます。

あと、リアブレーキ台座位置が下過ぎてブレーキシューがリムの面に綺麗に当たらないという問題が招じました。
これは明らかに冶具のズレでしょうね。他社のブレーキクランプを使うことにより改善できました。

更にもう1点指摘するならば、CLEANのマスターシリンダーですがブレーキホースを連結するボルト穴からオイル漏れ、
これは当店で販売したCLEAN X2(2017)全てからオイル漏れしてました。
既にモデルチェンジされてるようですが、これはリコールして欲しいですね。

ただ、こういった問題点は今に始まったことでもなく、トライアルメーカー大半でよくある話なので個人的には許容範囲です。
しかし、この上記のような問題を除けば本当に素晴らしい乗り物だと思います。
ダニエルの安定感は今まで経験したことような錯覚を覚える程です。ピタッと(どこかのCMではありませんが…)吸いつくような安定感を得られます。
ステアケースの上り方も幾つかありますが、最近よくみかけるハンガーからの上る方法、(前輪を引っ掛けて上るやり方)こんな技私は苦手だったんですが
このCLEANだと反発が早いのか、後輪がスパーンと跳ね上がってくるのです。
正直、ビックリでしたね。

安定感のあるバイクはトライアルではかなり有利です。コンペに出てる方ならば解るかと思いますが
セットするまでに時間がかかり、無駄な体力を使ったりタイムオーバーになったり・・・。
それが軽減されるだけで走破性はアップするに違いありません。
少々、値は張りますが個人的にはとても良いバイクに乗れたと思っています。
そんなバイク俺にはまだ早いぜ。そんな方こそ乗って頂きたいですね。
きっと心も身体もバイクもまだまだ進化していくはずです。

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今回このペイントを手掛けてくれたは同じトライアル仲間でもあり、こういったカスタムペイントを本職でおこなっている
kaleidoscopeさんにお願いしたものです。
トライアルでは無駄とも思えるペインティングをなぜ行うかというと正直理由などはありません。
ただ好きなカラーで自分だけの1台に仕上げたい。それだけです。
以前から同じカラーのフレームにずっと乗ってたということもあり、やはり今回も同じカラーで乗りたかったのです。
完成品を手に入れてその場限りで満足を得たくないというのも一つ理由ですかね。
まだパーツの変更やペインティングは多少はしたいので、折れるまでは終わりはなさそうです。

男ならば常に冒険したいですね。